当会の概要
最終更新日2026年4月15日
活動目的
NPO行徳自然ほごくらぶは、行徳鳥獣保護区を拠点に、水鳥をはじめとする多様な野生生物が棲息できる湿地環境の保全と再生に取り組んでいます。また、傷ついた野鳥の救護活動を通じて、自然と人との共生を推進しています。これらの活動を基盤に、自然とのふれあいを通じて環境保全の重要性を広く伝え、生物多様性の保全と公益の増進に寄与することを目的としています。
活動内容
① 行徳鳥獣保護区の管理
・水鳥をはじめとしたさまざまな野生生物が棲息できる湿地を中心とした環境の再生
・自然観察会等で利用する観察路の整備および安全の確保
② 野鳥病院の運営
・千葉県内で保護された傷病鳥の救護と野生復帰を目指した回復訓練
・野生復帰が困難な傷病鳥の終生飼育とQOLの向上
③ 調査研究
・行徳鳥獣保護区の生物相調査
・行徳地区周辺の鳥類相調査
・行徳鳥獣保護区で捕獲した個体および野鳥病院で放鳥した個体の鳥類標識調査
・千葉県内におけるカワウおよびサギ類の個体数・繁殖成績調査
④ 普及啓発
・行徳鳥獣保護区での自然観察会の実施
・生物多様性および環境保全の普及啓発のためのイベントの実施、情報発信
組織概要
名称 NPO行徳自然ほごくらぶ
役員 理事長 鈴木晃夫 副理事長 清水大悟 その他理事 7名
職員 常勤職員5名 アルバイト10名(うち獣医師2名)
会員 186名(うち賛助会員97名)2026年4月1日現在
スタッフ勤務先 〒272-0137 千葉県市川市福栄4-22-11行徳保護区管理事務所
電話 070-1491-9898
Email suzugamo9898[at]gmail.com ※ [at]は@に置き換えてください
定款 [定款(PDF)]
事業・決算報告 [2024年度事業決算報告(PDF)]
これまでの歩みと、これから
当会は1979年、『行徳野鳥観察舎』(1976年開館)の利用者と親睦を深めながら、野鳥にとって棲みよい環境を守り育てることを目的に、『行徳野鳥観察舎友の会』として発足しました。埋め立てによって失われた東京湾の湿地環境を行徳鳥獣保護区内に復元するため、行政や地域の皆さまと協力しながら活動を続けています。これらの湿地再生の取り組みは高く評価され、1989年に『トヨタ財団第4回研究コンクール』において最優秀賞を受賞しました。その後、活動基盤をより強固なものとするため、2000年にNPO法人化し、2012年には認定NPO法人となりました。
野鳥病院は、傷ついた野鳥を救いたいという市民の想いに応えるかたちで、保護された鳥の受け入れを開始したことをきっかけに誕生しました。観察舎開館当初から持ち込まれるようになり、現在ある施設は1991年に建てられ、千葉県内で唯一の公立傷病野鳥救護施設として、日々多くの野鳥の治療と野生復帰に取り組んでいます。
2015年には活動拠点であった『行徳野鳥観察舎』が千葉県による耐震診断の結果を受け、利用者の安全確保の観点から無期限休館となり、2018年4月1日をもって正式に廃止されました。その後、2019年10月11日に市川市により新たな施設として『あいねすと(市川市行徳野鳥観察舎)』が開館しました。新観察舎は市川市の直営施設であるため、当会はその運営業務を受託していません。
こうした体制の変化に伴い、観察舎の運営団体であるとの誤解を避けるとともに、この保護区の魅力と重要性をより広く伝えていくため、野鳥に限らず多様な生き物のつながりにも目を向けた活動を進めていきたいとの思いから、団体名を『行徳野鳥観察舎友の会』から『NPO行徳自然ほごくらぶ』へと変更しました。
2025年には、行徳鳥獣保護区造成50周年を記念し、これまで保護区で調査研究を行ってこられた研究者の皆さまをお招きして、講演会『研究者が語る!保護区の豊かな生き物たち』を開催しました。保護区誕生から現在までの研究史を振り返り、今後の可能性を示唆するとても有意義な講演会となりました。
1970年
行徳鳥獣保護区 造成工事開始
1975年
行徳鳥獣保護区 造成工事終了
1976年
『千葉県行徳野鳥観察舎』開館
1979年
『行徳野鳥観察舎友の会』設立
1989年
『トヨタ財団第4回研究コンクール』
最優秀賞を受賞
2000年
NPO法人化
2012年
認定NPO法人に
2015年
『千葉県行徳野鳥観察舎』休館
2018年
『千葉県行徳野鳥観察舎』廃止
2019年
『あいねすと(市川市行徳野鳥観察舎)』開館
2021年
『NPO行徳自然ほごくらぶ』へ改称
2025年
『行徳鳥獣保護区造成50周年記念講演』開催
当会は、今後も支援してくださる皆さまとともに、失われた東京湾の湿地環境の再生と、人間活動の影響によって傷ついた野鳥の野生復帰に取り組んでいきます。ここには、行徳鳥獣保護区では環境や生態系の視点から、野鳥病院では身近な生き物である鳥を通して個体の視点から、自然や生物多様性について考えることができる、非常に恵まれた環境が整っています。これらの特性を活かし、人々が自然と触れ合い、野生動物と人との関係について考えるきっかけを提供していきたいと考えています。
一方で、保護区の近隣における野生動物と人との軋轢や、外来種問題、地球規模の気候変動、野鳥病院における施設の老朽化や世界的な鳥インフルエンザ流行に伴う受け入れ制限などの課題もあります。自然と人とが共生するより良い社会の実現を目指し、今後も活動を続けてまいりますので、引き続きご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。




